2014/12/07

茅野日誌 第9回

1123日といえば祝日である。何の日だったっけ?という方はいないよね。
「勤労感謝の日でしょ?」残念、違います。

「パノラマチノラマの日」なのですう!人と人が支え合うと書いて「パノラマチノラマ」と読むのですうう!

 
はぁはぁ、、、、、、。すみません、取り乱しました。

さ、気を取り直して本番レポート始めます。

野外の演目なので当日の天気が一番心配でした。ぶっちゃけ晴れてさえくれれば7割成功といっても過言じゃない勢いで晴れを祈っていました。
じつはさあ、私じゅんじゅんは雨男でね。行く先々で公演初日が雨って展開が当たり前になっていて。海外でもそうでイギリスやドイツでも初日は雨でした。だもんでお参りに行ったね。諏訪大社に!これはもう氏神様にお願いするしかない!とばかりに前日きちんとお参りに行ったのでした。
そのかいあってか、快晴!やったよお母ちゃん!晴れたよおおお!天国のお父ちゃんありがとお!

9時に出演者一同集合し、ミーティング。さすがに9時は早いと思ったがしかし、ツアースタートが11時だから本番2時間前ってことで集まってもらい顔合わせ。


ここで初めて顔をあわせる人も多く、それまでは僕が一人一人会って話してリハーサルをしてという流れだったので「30名を超える方々が参加しています。」と話しても正直「ホントかいな?」という思いの人もいたと思う。だもんでここで顔をあわせて一気に「ほんとにやるんだな!」とみんなのテンションも上がっていった。
みんなで記念撮影も。
出演者一同で気合いを入れ準備に入る。
各アトラクションポイントで技術的なチェックを行ない、あたふたと市民館に戻るともう11時に。
既に何人かが待っていてツアーの受付も始まっておりいよいよだなとこちらも準備に入る。
必殺音響ワイヤレスセットを背負い込み、音響のKさんとともに時間を待つ。
11時になり受付から「受付完了しました。」と合図が入り、ついにパノラマチノラマ出発~。

まず最初はロビーで市役所の森井さんのご案内から。解説もわかりやすく面白い。当てぶりも力みがなく上手いなあ。

お次は中庭へ。社会福祉協議会の北原さん。


頭に被っているのは、以前ニシハラノリオさんのWSで作成したお化けのカブリモノでした!

余暇活動について語っているので、楽しい雰囲気も出るしいかがですか?と彼に提案したら「うわあ!これ面白い。絶対にかぶるね」と楽しんでかぶってくれました。福祉とは何か、そしていま福祉に大切なものは何かというお話を明るく紹介していただき、その流れでシャレンドの河合さん登場。

ボランティアで作業所の人を美容院に招きサービスをしたときのエピソードを語ってくれました。

さよならをし先へ向かう一行。そして駅前の跨線橋を登ると。

車いすの加藤さん登場!
これは前日のリハーサル時の写真
彼の朴訥とした喋りはエピソードの重さをまざまざとこちらに訴えかけていながらもどこか明るい希望のようなものも感じさせてグッときましたね。

ヤッホーも楽しかった!

矢印隊の鮎沢さんと林さん。彼らは加藤さんを跨線橋の上まで持ち上げた実行部隊でもあります。
横断歩道を渡るとモチカバからサックスの音色が響いてきて、矢印(持っているのは武井君と篠本さん)の先に入っていくと、


  をを!セクシーサックスプレイヤー井上さんの演奏会場です。

迫力の演奏。
お次は滞在型の施設で働いている古畑さんのエピソード。明るく素敵な方ですね。

一行は再び外に出て先に進む。茅野町交差点で信号待ち。あれ、北原さん!さっき「さよなら~」って言ってたのについてきちゃってるよ!



そんな珍道中もありながら、ツアーは上川橋を渡る。


ゴキゲンミュージックにあわせて踊る踊る!ゴーゴー!通りの車から「ナンダナンダ?」とこちらを見る人が。そりゃそうだよなあ。





橋の向こう岸では安全を期して女くのいち、市民館久寿田さんが交通整理。影の案内人ながら赤いダウンがバリバリ目立ってます。

宮川地区に渡り、通り沿いの床屋さん、ヤジマ理容室のいい話を聞く。なんていい人なんだ!ご主人!

通りを渡りひまわり作業所へ。


中に入り一日の再現シーンを見守る。それぞれのエピソードにしんみりしたり驚いたり。


ここでのエピソードは特に印象が強かったと思います。それぞれの半生は一様ではなく、本当に様々な過程を経てここに来ているということが伝わり、そんななか、何とか生きていこうという思いが見えました。
それを演じた役者陣も素晴らしかった。お客さんの中には本人が出演していると思っていた人もいたようで。職員さんたちの演技も自然で普段通りの雰囲気が漂っていました。


ひまわりを出てお次は寒天蔵。こうやってみると改めて迫力ありますね。どうかいつまでも茅野の風景として残ってほしいものです。



川沿いを通ってまた橋のところへ戻ります。八ヶ岳がキレイですね。
 

そして今回のハイライト。「パノラマ」のシーンです。みんな何を眺めているのでしょうか。
フレームもキレイ。

再び歩き出し、ほたるの小径を抜けていくと白髪の男性、加藤さんが待っていました。


手話でご案内。面白いのですが何となく意味が分かるのですね。加藤さんのキャラクターもあるのでしょう。やさしいその雰囲気に皆和んでいました。

裏通りを歩きつつ、あるお母さんのエピソードに聞き入りながら元来た跨線橋を再び登ると、、、。

先ほどのヤッホーの写真が!


裏から見るとお母さんと二人のタッグで持っていたのですね。



下がお母さん。

市民館に戻ると小松チヒロさんとmass choirのゴスペルチームがお出迎え!


お帰りなさ~い!の声が響き迫力のゴスペルコーラスが中庭に響く。
出演者も出てきてフラッシュモブへ。


本当に温かく力強いエンディングとなりました。


お客様も楽しそう。

先導役の僕がいうのもアレですが、このツアー、大成功といっていいのではないでしょうか?観に来た人がハッピーな気持になったのは関わった人のハッピーなエネルギーが伝わったからだと思いました。
本当に大勢の人が関わっての贅沢なツアーになりました。そしてトラブルもなく天気も持って!笑顔に満ちたまま一日を終えることが出来ました。

終わってジュースとウーロン茶で乾杯!こんなに美味しいジュースは久しぶりです。


朝から疲れているだろうから30分ほどでね、と始まった打ち上げですが、もちろんそんな時間では終わるはずもなく、お互いをねぎらい、ツアーの話に花が咲いていました。

おいでになったお客様、関わった皆様、市民館のスタッフ、そして来られなかったけれどこのレポートを読んで下さったアナタ!
皆さんに感謝感謝感謝!

また皆さんとこの茅野の街で出会えることを願っています。

合い言葉はもちろん
「パノラマチノラマ!」でね。